水平ライン
なぜ水平ラインを引くの?
水平ラインはFXに参加している大多数が、注目しているであろうと思われるチャート上の位置に水平ラインを引きましょう。
過去に非常に重要な役目をした位置は、此れからの相場変動にも影響を及ぼす可能性が高いからです。
反転した回数が多い位置、ヘッドアンドショルダーやダブルのネックライン、そして、直近の最高値、最安値など、見逃してはならない位置に線を引いて下さい。
水平ラインを引いたら複数回、はね返された場所や、抜けて強く推進した場所を確認して下さい。
過去に上値抵抗線(レジスタンスライン)だったラインが、そこを抜けて戻って来た時には、今度は下値支持線(サポートライン)に変わり、そこに到達すると反転する、つまり、レジスタンスラインとサポートラインの間はレンジになる事が多いから確認して下さい。
水平ラインの引きかた
ラインの重要度は上位時間軸を見て引いたラインの方がウエイトが大きいので、まずは上位時間軸のチャートから水平ラインを引いて行きます。
私の場合は、初めに週足のチャートでラインを引き、次に日足、そして4時間足、1時間足とラインの色を時間軸のチャートごとに変えて引いています。
月足から引いても良いと思います。
そして、ラインを引き出し、気付くとチャート上がラインだらけとなってしまい、効いているラインと効いて無いラインの見分けが付かなくなります。
そこで、時間軸ごとに色分けする事で、実際にトレードをする時間軸のチャートで見た際に反転する可能性が高いラインが一目で分かる事になります。
ポジションを持つコツ
ポジションを持つ時は、引いたラインを抜けてすぐに入るのではなく、一度戻る事が多いので戻りを待って再度抜けたらポジション取りをした方が安全です。
損切ポイントは直近の安値(ロングの場合)或いは高値(ショートの場合)に忘れずに入れましょうね。
利益確定ポイントは、ロングの場合、次のレジスタンスライン、ショートの場合は次のサポートラインに入れましょう。
画像で確認します
では、実際にチャート上にラインを引いた画像を見てください。
1枚目の画像は、日足チャートになります。
赤いラインは週足チャートで引いたライン・黄色いラインは日足・水色のラインは4時間足・ピンクのラインは1時間足と、それぞれの時間軸で引いたラインです。
日足のダブルトップとネックラインや下落トレンド中断での、下降フラッグなど盛り沢山ですね。
4時間足ラインではレンジが目立ちます。
相場はトレンドが3割で7割がレンジと言われています、
確かにこの日足チャートを見てもレンジの期間が長くて驚きますね。
2枚目の画像は、広い範囲が見える様に週足の画像です。
2012年12月のアベノミクス初期からが描かれているドル円週足チャートです。
強い上昇トレンドに乗り70円台後半から5か月程度の間で100円台に到達し、長いレンジの期間が続いていますね。
その後、一気に126円台にまで上昇した後、ダブルトップを作って、長い下落トレンドとなりました。
アメリカ大統領選挙で、ドル円は99円台にまで下落をし「トランプショック」と言われました。
そして、トランプ大統領が選挙戦中に主張をしてきた保護主義的な経済政策や大型減税とインフラ投資などで118円台まで上昇し、下落から上昇となり「トランプ相場」から「トランプ効果」に変わりました。
その後、ダウ下落の煽りで付けた104円とほぼ同値を今年1月の大暴落フラッシュクラッシュでも付けました。
水平ラインのまとめ
長期足で引いたラインの強さが画像を見ると良く分かりますね。
でも、ダマシも多いのでお気を付け下さい。
損切ポイントを直近の高値或いは安値に忘れずに入れて置いて下さい。